永い活動暦を誇る
GONG
は、時期によりメンバーと音楽性が大きく異なり、その辺のイメージの固まらないところがイマイチ国内で評価されて無い、というか評価しにくい原因のような気がする。ブリティッシュ・ロックの大物がメンバーで参加しているにも関わらず、活動拠点であるフランスのバンドと見られていたのも、なかなか紹介されない原因かも。
一般的には、デヴィッド・アレン在籍時のサイケデリックな音楽性がゴングのイメージなのだろうが、デヴィッド・アレンが脱退していた時期があったり、「XXXXゴング」なる派生バンドが多いのがまたややこしい。
ゴング・ファミリーの中では、メーンストリームでは無いのだろうがドラマーのピエール・ムーランがリーダーシップをとった時期のゴング名義の3作品『
Shamal
』、『
Gazeuse!
』、『
Expresso II 
』(3枚からの
編集盤
もあり)と、「さすがに同じゴングを名乗るのは無理だろう・・・」と思ったかどうかは判らないが、
ピエール・ムーランズ・ゴング
にバンド名変更後の作品はどれも高度なテクニックとアンサンブルを売りとしたジャズロックの傑作。
なかなか国内では安定供給されないゴング関係のアルバムだが、最近になって(といっても既に去年の話だが・・・)ライブを含むピエール・ムーランズ・ゴングの4作品がついに紙ジャケで再発売された。かつては、日本語表記もムーランだったりモエルランだったりしたが、今回の再発で「ムーラン」に統一されそう。
シンプルなジャケット・デザインが多いムーラン関係のアルバムの中では珍しくごちゃごちゃしたジャケのライブ盤。輸入盤は稀に見かけることもあったが国内盤は初CD化。ベスト的な選曲で、1曲目の代表曲「DOWNWIND」ではギターでマイク・オールドフィールドも参加しテクニカルな演奏を繰り広げている。
ピエール・ムーランズ・ゴングは80年代にも活動しており、こちらのアルバムの再発も待たれるところ。ムーランの弟も音楽活動しており、ムーラン抜きのゴングジラ等の関連作品もあったりと・・ゴング関係のファミリーツリーは複雑怪奇なのだ。
これだけの優れたリーダーアルバムを出したドラマーというのは、ロック界ではそう多く無いのだが、残念ながらピエール・ムーランは05年に病気で他界している。
posted by murax at 21:28|
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